ワードプレスの保守が必要な理由【保守管理はプロに丸投げすべき】

自社サイトをワードプレスで作っている。最低限のセキュリティ対策はやってあるが、保守管理までやるべきかな?

こんにちは、リュウセイです。

自社サイトをワードプレスで作っている企業も多いと思います。

ちゃんと保守管理をしていますか?

ワードプレスで自社サイトを運営するなら、「保守管理は絶対にやるべき」です。

なぜなら、ワードプレス運用はトラブルが発生しやすいから。

自社サイトのトラブルは、自社の信用問題に直結する無視できない問題。

信用を守るためにも、できる限り保守管理はプロに任せた方がいいでしょう。

もし自社サイトの保守管理をプロに委託せず、とりあえずの感覚でやっているのであれば、今すぐ改めるべきですね。

その辺を具体的に解説していきます。

ワードプレスの保守が必要な理由

保守管理のイメージ

ワードプレスの保守が必要な理由は、下記の通り。

  • 自社サイトを安全に運用するため
  • ワードプレスはサイバー攻撃の標的にされやすいため
  • 自社サイトのページ表示速度を維持するため
  • こまめなアップデートが必要になるため

それでは、順番に見ていきましょう。

自社サイトを安全に運用するため

ワードプレスは「PHP」や「MySQL」というプログラムで動いている複雑なソフトウェアであり、専門性が高いです。

そのため、専門知識がないと、トラブルが発生した時に対処ができません。

対処ができずに放置すると、「自社の信用問題」にもなりますよね。

それを避けるためにも、ワードプレスの保守管理はプロに丸投げした方が絶対にいいです。

ワードプレスはサイバー攻撃の標的にされやすいため

ワードプレスは「オープンソース」と言って、誰でも使用や改良などができるようにしているソフトウェアです。

しかし、悪意のある者がプログラムの中身を覗いて、脆弱が認められる部分を狙って攻撃をすることも出来るんですよね。

加えて、ワードプレスは世界全体のWebサイトの「4割以上」に使われていることから、サイバー攻撃の標的にされやすいです。

WordPress は、私たちが知っているコンテンツ管理システムを持つすべての Web サイトの 64.3% で使用されています。これは全ウェブサイトの 43.0% です。

Usage Statistics and Market Share of WordPress, September 2022

特に中小企業などが注意しなければいけないサイバー攻撃としては、下記の2つ。

  • ブルートフォースアタック(総当たり攻撃)
  • サプライチェーン攻撃(供給網攻撃)

順番に見ていきましょう。

ブルートフォースアタック

パスワードを突破する手段としてメジャーな手口です。

例えばパスワードが「9999」なら、「1111」「1112」など順番にアタックして、最終的に答えのパスワードに辿り着くという「総当たり攻撃」ですね。

時間さえかければいずれは正解に辿り着けるので、昔からある強力な手口。

基本的にはロボットを使って自動的に行います。

そこで、おすすめの対策は「ワンタイムパスワードの2段階認証」を導入すること。

これをログイン画面に設定すれば、絶対と言っていいくらい不正ログインの心配は無くなりますね。

サプライチェーン攻撃

ターゲットとなる大手企業を攻撃するために、その取引先である中小企業の供給網につけ込むサイバー攻撃です。

大手企業のセキュリティは万全に対策されていることが多いですが、中小企業はセキュリティ対策が不十分である傾向があるため、取引先である中小企業を踏み台にして大手企業のネットワークに侵入しようとするわけですね。

サプライチェーン攻撃の怖いところは、「踏み台にされた企業が加害者になる」という点。

つまり、場合によっては取引先企業(大手企業や政府機関など)から「損害賠償請求」をもらう可能性もあるってことです。

実際にアメリカで起きた事例は、下記の通り。

アメリカ小売大手 関連企業への標的サイバー攻撃

次はアメリカに広く店舗を展開する企業が攻撃された事例だ。何者かが空調機器を提供する企業の関連システム会社にフィッシングメールを送付し、標的となる企業のネットワークにログオンできるアカウント情報を入手した。そしてネットワークに侵入し、店舗のPOSにマルウェアを感染させ、クレジットカード情報を盗み出した。 企業ではネットワークに何者かが侵入していることを検知していたが、対応が遅れて顧客情報の流出が続いた。また、何年も前からセキュリティ上の脆弱性について認識していたが、経費削減の方針から放置された状態になっていた。 2013年のクリスマス商戦に発生したこのインシデントにより4,000万件のクレジットカード情報と約7,000万件の個人情報が漏えいした。2013年四半期の利益は47%減となり、2014年には対策に6100万ドル(約60億円)を費やすこととなった。

中小企業も他人事ではないサプライチェーン攻撃の危険性とは? | サイバーセキュリティ情報局

大手企業との取引がある中小企業は、特に気をつけたいところですね。

自社サイトのページ表示速度を維持するため

ワードプレスは、ページを表示するたびにサーバー上でプログラムを動かすので、ページの表示速度が遅くなりやすいです。

Webサイトにおいて「ページ表示速度が遅い」というのは致命的な欠点。

Googleによると、表示が3秒遅れると離脱率が「32%」になるそうですよ。

ページ表示速度と離脱率の関係
出典:モバイル ページ速度に関する新しい業界ベンチマーク – Think With Google

Googleの基準では「3秒以内にページが表示されたらOK」なので、このスピードを維持するためにもワードプレスの保守管理は必須ですね。

こまめなアップデートが必要になるため

ワードプレスは割と頻繁にバージョンアップが公開されます。

バージョンアップの対象となるのは、以下の通り。

  • ワードプレス本体
  • テーマ
  • プラグイン
  • PHP
  • MySQL

基本的には「手動更新」であるため、忘れずに更新しなければいけません。

もし「更新漏れ」があると、サイバー被害を受ける確率が高まるのでご注意を。

ワードプレスの保守管理とは何をやるのか

サイト死活監視のイメージ

「ワードプレスの保守管理はプロに投げるべき」なんて言っていますが、じゃあ具体的に保守管理って何をやるのか?

それは以下の通り。

  • Webサイトの死活監視
  • ワードプレスのセキュリティ対策
  • Webサイトの定期的なバックアップとデータ復旧
  • ワードプレス等のアップデート
  • サーバーの管理
  • ドメインの管理
  • Webサイトの改ざんチェック

順番に見ていきましょう。

Webサイトの死活監視

死活監視とは、サイトが正常に動いているかを監視すること。

一定時間おきに「ping」と呼ばれるデータをサーバーに送って、反応を確かめます。

死活監視で何か問題を発見したら、サイト運営者に通知をして、問題解決に向かうという流れですね。

ワードプレスのセキュリティ対策

ログインURLの変更やIP制限など、やることはたくさんあります。

セキュリティ対策はプラグインを導入すれば簡単にできるので、興味があれば下記の記事をどうぞ。

Webサイトの定期的なバックアップとデータ復旧

バックアップの頻度は、毎日更新するサイトなら「1日1回」、最低でも「1週間に1回」が理想です。

緊急時のデータ復旧を考えると、バックアップデータは外部サーバーに保管するといいでしょう。

プロに投げれば全部やってくれます。

ワードプレス等のアップデート

重複しますが、ワードプレスを安全に運用と思ったら、

  • ワードプレス本体
  • テーマ
  • プラグイン
  • PHP
  • MySQL

上記のアップデートは欠かせません。

ここで気をつけたいのが、ワードプレス本体の「メジャーアップデート」です。

不具合が起きやすいので、テスト環境で「試しアップデート」をすることが理想。

ちなみに、プラグインのアップデートは「自動更新」の設定ができるので、特に手間はかかりません。

不具合の発生度もかなり低いです。

サーバーの管理

ワードプレスを動かしている「PHP」や「MySQL」をアップデートするには、サーバーの管理画面にアクセスして行う必要があります。

なので、サーバーの管理も保守の対象になります。

上記のアップデートは「手動更新」ですが、更新頻度はかなり低いのでそこまで手間はかかりません。

ドメインの管理

独自ドメインで運用している場合、ドメインにも更新があるので保守対象です。

サーバーの契約と同様に「自動更新」であることが多いので、やはりそこまで手間はかかりません。

しかし支払いが1日でも遅れると「即サイト閉鎖」になるので、注意するとしたらそういうところですね(経験済)。

支払いをするとちゃんと復旧します。

Webサイトの改ざんチェック

攻撃者によってWebサイトの文章やリンクが改ざんされていないかをチェックします。

いくらセキュリティ対策を万全にしていても、どこかに穴があるかもしれないので、100%安心できないですよね。

もしかしたら、最新の技術でセキュリティ包囲網を突破してくるかもしれません。

コンテンツの数が増えるほどに改ざんチェックのコストが上がるので、こういう作業はプロに投げるのが一番ですね。

ワードプレスの保守管理はプロに任せよう

プロフェッショナル集団のイメージ

ワードプレスのトラブルは多岐に渡り、専門性も非常に高いので、保守管理はプロに依頼すべきです。

保守サービスとは

保守サービスとは、専門家が保守作業を代行してくれるサービスのこと。

ワードプレスの保守サービスでは、主に下記のことをしてくれます。

  • Webサイトの死活監視
  • ワードプレスのセキュリティ対策
  • Webサイトの定期的なバックアップとデータ復旧
  • ワードプレス等のアップデート
  • サーバーの管理
  • ドメインの管理
  • Webサイトの改ざんチェック

保守サービスの充実度は各社まちまちですが、収益を向上させるためのSEOコンサルなどもやってくれる会社もあります。

保守管理をプロに依頼する最大のメリット

プロに保守管理を任せる最大のメリットは、「何か問題が発生したら、その原因究明についてすぐに質問できる」ことにあります。

もし保守管理を自分でやっていたとして、どうしても解決できそうになかったとしたら、

STEP

問題発生

STEP

状況の確認

STEP

修正できる業者を探す

STEP

業者に状況を説明する

STEP

見積もりを依頼する

STEP

契約

STEP

ログイン情報などを共有する

STEP

作業開始

上記の流れで問題解決に向かうことになります。

しかし、重大な問題が発生するたびに、上記の手順を踏むのはかなり面倒ですよね。

プロなら「問題発生の確認」→「問題の解決」まで全部やってくれるし、保守に関わる責任も取ってくれます。

万が一に備え、自社の利益を守るためにも、ワードプレス保守の専任の業者をつけておくことを強くお勧めしておきます。

保守サービスの利用が向いている人

下記のケースに当てはまったら、迷わずプロに保守管理を任せましょう。

  • ワードプレス運用の知識が乏しく、万が一のトラブル対応に不安がある
  • トラブルに遭遇して困った経験や、ユーザーに迷惑をかけた経験がある
  • 保守作業はプロに丸投げして、自分はコンテンツ更新やSNS運用に時間を割きたい

保守管理は「利益を維持するため」のものであり、利益を生み出す仕事ではありません。

自社の売上を伸ばすのが目的なら、保守管理ばかりに時間を割くのは悪手

それを専門にやっているプロに丸投げして、あなたは売上に直結する作業をやるべきです。

自社でセキュリティ対策をしていても、やはりワードプレスの保守管理はプロに任せるべき

セキュリティのプロのイメージ

保守管理とは、セキュリティ対策を含めた総合的なワードプレスの管理です。

自社でセキュリティ対策をしていても、継続的な保守管理をしなければ安全とは言えません。

いつ何時ハッカーから攻撃されるか分からないので、理想なら24時間365日常にサイトを監視したいところ。

でもそれ、出来ますか?
多分厳しいはず。

他にもやるべき業務はたくさんあると思うので、自社サイトの保守管理ばかりに時間かけていられないですよね。

ならば、それを専門にやってくれるプロに丸投げした方がいいと思います。

保守サービス会社はいくつもあるので、まずは「保守の費用相場」を知っておきましょう。

下記の記事を参考にしてください。

相場のグラフ化イメージ

記事を読んでくれて嬉しいです。
今日もありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です