無印良品を展開する良品計画は2021年1月15日、ベット・デスク・チェア・収納用品などの家具の月額定額サービスの受付を日本国内182店舗にて開始したことを発表しました。
近年広がってきたサブスクリプションという名前のサービス。略して「サブスク」とよく呼ばれていますよね。
少し前までは目新しさがあったと思いますが、今となっては知っている人も増えてきたのではないでしょうか。
サブスクと言えば、AmazonプライムやNetflixなどのビデオ・オン・デマンドが有名だと思いますが、無印良品の「月額定額サービス」もサブスクに入るのかどうかを答えることができる人はどれくらいいるのでしょうか。
無印良品のような月額定額サービスはサブスクリプションなのか?サブスクリプションではないのか?
気になった方は読み進めてみてください。
目次
サブスクリプションと月額定額サービス
サブスクリプションとは?
サブスクリプション(サブスク)は、毎月一定額の料金を支払うことで商品・サービスが自由に利用できるというビジネスモデルです。
サブスクの特徴として、「課金している間(契約期間中)はサービスを無制限に利用できる」点が挙げられ、料金プランやオプションなどを顧客のニーズに合わせて用意していることが主な特徴です。
冒頭で紹介したAmazonプライム・ビデオやNetflixなどのビデオオンデマンドが身近なサブスクの例であると言え、月額料金を支払うことで動画コンテンツが見放題(一部課金アリ)という内容が魅力的ですよね。
月額定額サービスとは?
月額定額サービスは、その名のとおり、毎月一定額を支払うことでサービスを利用できるビジネスモデルです。
無印良品の例を挙げると、暮らしの基本となるベットやチェアなどの生活用品を、月額制で借し出すサービスを展開しています。
また、借りるだけでなく、気に入ったら購入することも可能となっており、「買ってもよし、借りてもよし」という選択肢を用意しています。
無印良品の月額定額サービスはサブスクリプションなのか?
サブスクと月額定額の定義を解説しましたが、両者は単に呼び名が違うだけで同じようなサービスなのか?
ここが気になる点ですよね。
結論から言うと、サブスクと月額定額はよく似ていますが少し異なります。
毎月決まった額を支払う点では同じですが、サブスクは月額定額モデルをベースとし、顧客満足度を高めることを目的としています。
Amazonプライムを例に挙げると、加入すれば動画見放題・音楽聴き放題に加え、お急ぎ便が無料などの特典も付けています。

このように、単に月額制だけではなく、顧客がより満足するような付加価値も付けているのがサブスクリプションだと言えます。
良品計画が月額定額サービスをサブスクリプションとは呼んでいない理由
なぜ良品計画は、月額定額サービスをサブスクリプションと呼んでいないのか。
答えは単純で、「月額定額サービスであってサブスクリプションではないから」です。
ニュース記事などでは「無印良品がサブスクを開始」と書いています。
記者も分かっていてわざとサブスクという単語を使っているのだと思いますが、何度も言うように月額定額であってサブスクではありません。
じゃあレンタルなのかと言うと、レンタルでもないです。また、リースでもないです。
レンタルは「短期契約」であるのに対し、リースは「長期契約」ですが、無印のサービスはあくまで「月額定額」と謳っています。
無印は「1年、2年、3年、4年契約」の4つのプランを用意しており、単に借りるだけではなく購入も可能であり、有料で家具の組み立ても行っています。
サブスク、月額定額、レンタル、リース。この辺はよく似ているのでややこしいですよね。
契約形態としては、サブスクと月額定額、レンタルとリース、関係性がより近いもの同士をペアリングするとこうなります。
まとめ
- 無印良品の月額定額サービスはサブスクリプションではない
- 月額定額はその名のとおり月額課金制、サブスクは月額課金制+サービス独自の特典(付加価値)
- 月額制やサブスクはレンタルやリースと似ているが、レンタルやリースの方が約款が厳しい
- 無印良品の月額サービスをサブスクと表記している記事は嘘をついているor間違っている
無印良品の月額定額サービスはとても便利だと思います。
家具って処分するのが大変ですが、このサービスを利用すれば痛んだら交換できるし必要なくなったら自由に返却できます。おまけに、気に入ったらそのままお持ち帰りもできます(有料)。
新生活を始める方にもぴったりだと思うので、一度試してみてはどうでしょうか。
それでは、今回はこの辺で。
ありがとうございました。
チャオ(・∀・)!
コメントを残す