今回解決する疑問
「ギグワーク」とか「ギグワーカー」という言葉を耳にしたけど、どういう意味?ワークってどんな働き方?どういうメリットやデメリットがあるの?
欧米を中心として「ギグワーク」という働き方が盛んになってきています。
日本でも浸透しつつある働き方ですが、ギグワークに当てはまる働き方をしていても「ギグワーク」と呼ばれることは少ない印象です。
ギグワークはフリーランスの働き方と似ているので、混合しないよう定義について知っておきましょう。
目次
ギグワークとは?
ギグとは「単発や短期の仕事」という意味を持ち、ギグ的に働くスタイルをギグワークと呼びます。
ギグワークの定義を簡単に言うと、「従来のような中長期的な働き方ではなく、仕事が一回で完結(単発の仕事)する働き方」です。
「スキマ時間で働いて小銭を稼ぐ」という言い回しを聞いたことあるかもしれませんが、あれが正にギグワークです。
本業があって、その本業のスキマ時間に何か別の単発の仕事をいくつか掛け持ちして、お金を稼ぐという人は増えてきたと思います。
そういう「今風な働き方」をしている人達を「ギグワーカー」と呼びます。
早い話が、副業です。
最近は副業を解禁する会社も増えてきましたし、政府も副業を押してきていますよね。
あれって要は『お前ら、ギグワーカーになれ!!』と言っているようなもので、社会全体がそんな流れになってきています。
そういったギグワーカーを推奨する社会を「ギグエコノミー」と言います。
欧米発の働き方なんですが、日本にも進出していきました。
今後の日本はますますギグエコノミーになっていくと思われます。
ギグワークとは本業のスキマ時間に単発の仕事を受けて働く副業的なワークスタイル
ギグワーカーとはギグワークのスタイルで働く人達
ギグエコノミーとはギグワーカーのような働き方をする社会
ギグワークの働き方の特徴
ギグワークの特徴は以下の通りです。
- 単発の仕事で稼ぐ
- スキマ時間を有効活用して働く
- 企業や組織に属さず働く
順番に見ていきましょう。
単発の仕事で稼ぐ
ギグワークは、ギグワーク自体をメインとせず、本業の傍ら単発の仕事を請け負ってお金を稼ぐというワークスタイルです。
単発の仕事とはどういうものかについては、後述していきます。
スキマ時間を有効活用して働く
通勤中や休憩中など、日常生活の中にはあらゆるスキマ時間が存在しています。
そういったスキマ時間を有効活用してお金を稼ぐことができるのも、ギグワークの良いところですね。
企業や組織に属さず働く
ギグワークの範囲については、個人だけで仕事を請け負うので、企業や組織に属さず働くことになります。
ここはフリーランスや個人事業主と近いところですね。ただしフリーランスなどの場合は、クライアント(発注者)が存在します。
近年流行りの「縛られない働き方」とやらを体現できるのもギグワークの特徴だと言えます。
ギグワークにはどんな種類の仕事があるのか?
ギグワークの仕事について、ざっと挙げてみますね。
- Webライティング
- データ入力
- 家事代行サービスなどの代行業
- イラスト販売やスキル販売
- Uber Eatsの配達
- アンケート回答/調査など
- YouTubeの動画編集
本業としてはなかなか成り立ちにくい仕事でも、これらを本業と兼業してやることでダブル収入を得ることができますよね。
ギグワークでは、月に5万ほどの副収入を得られたら相当凄いことだと思います。
Webライティングや動画編集など、極めている人はそれ単体で十分食べていけている人だっています。
特にこの辺りは、技術次第で本業の収入を上回るポテンシャルを秘めています。
ギグワークから小さく始めて、技術やノウハウを養ったらそれを本業にしてしまうことだって可能だと言えます。
ギグワークとフリーランスの違い
ギグワークとフリーランスという働き方は似ている部分が多いと言いました。
ここで、両者の違いについて解説していきます。
ギグワーク | フリーランス |
案件単位ではなく、スキマ時間の範囲内で出来る仕事を受注する。案件すべてを完了させる必要はなく、あくまで部分的な作業だけを請け負う。
例:本業に差し支えないスキマ時間を利用して、その時間だけ動画編集を請け負う。 |
案件単位で仕事を受注する。
例:Webライターは一つの記事を納品させるという契約において仕事をする。 |
明確な違いは、「中長期的に契約して仕事を請け負うか否か」です。
動画編集はギグワークになり得ると説明しましたが、例えば『この動画を1か月以内に編集して納品してください』という形で契約した場合、これはギグワークではなくフリーランスとしての働き方になります。
ギグワークのイメージは、「ミニフリーランス」とか「スキマ時間だけフリーランス気取り」とか、そんな感じで大丈夫だと思います。
ちなみに個人事業主は、ワークスタイル云々とかではなく「開業届を出して事業をしている人」を指すので、ギグワークやフリーランスとは意味合いが違います。
ギグワークのメリット・デメリット
メリット
- スキマ時間を有効利用して稼げる
- 手軽に収入アップを狙える
- 自由度の高い働き方を体現できる
- 個人だけで働くので人間関係などの障壁がない
ギグワークの魅力は、何と言ってもフットワークが軽い点でしょう。
契約という重い責任もありませんし、職場の腐った人間関係などに悩まされる必要も全くありません。
たとえギグワークで大して稼げなくても、本業の合間を縫って仕事をするのが前提なので問題ありません。
本業でしっかり生活を支えながら、ギグワークを通してスキルを身につけ、やがてギグワークから本業へ…という動きも可能だと言えます。
ともかく、収入源を複数持っておくことは、これからの時代を有利に立ち回るために必要なことですね。
デメリット
- 単純作業が多いので単価が低い
- 組織に属さないので何があっても全て自己責任
- 単発で終わるので案件が完了したら次の仕事を探してくる必要がある
「フットワークが軽くて自由が高い」反面、言い換えれば「何があっても全て自己の責任を持って処理をしなければならない」ということです。
これはフリーランスや個人事業主でも全く同じことです(既視感)。
しかし、ギグワークは本業がメインの収入源になるので、対して稼げなくてもフリーランスに比べれば痛手は少ないです。
そう考えると、やっぱりフットワークが軽いですね。
とは言うものの、契約して仕事を遂行しないので信用が低く、突然仕事を切られたり仕事したのに報酬が支払われない…なんていうトラブルもあります。
また、スキマ時間にちょろっと出来るレベルの仕事なので専門性が低く、そのせいで単価が低いので大きく稼ぐことができません。
厚生労働省の調査では、在宅ワーカーのおよそ半数が年間で20万円も稼げていないことが明らかにされているので、月に数万稼げたら御の字レベルで考えた方が無難ですね。
ギグワークの探し方
ギグワークは本業の傍らスキマ時間を使って副業をするものです。
そのわずかなスキマ時間でやる仕事を選ぶには、次の2つがおすすめです。
- スキルシェアサービス
- クラウドソーシング
2つともインターネットを利用したサービスです。
順番に見ていきましょう。
スキルシェアサービス
スキルシェアサービスとは、自分の持つスキルを活かして何か物を作ったりサービスを作ったりして、それを販売してお金に換えるビジネスを支援するサービスです。
サービスには以下の3つが有名です。
Twitterを覗くと、『ココナラでTwitterアイコンの作成を承ってます!』と宣伝している人を見かける時があります。
あれが正に自分のスキルを販売している人達であり、好きなことを仕事にできる点が魅力的ですよね。
スキルシェアサービスは、そのような人達がビジネスをやるための場所(プラットフォーム)を提供するサービスです。
サービス利用者から一定の手数料を取ることで成り立っています。
気になる手数料ですが、上に挙げたサービスは一律25%となっています。
25%と言えば、1,000円売り上げたら250円持っていかれる計算になりますけど、これを高いと見るか安いと見るかは利用者次第です。
クラウドソーシング
フリーランスの方がよく利用するサービスです。
仕事を発注する発注者(個人や企業)と、発注者からの仕事を受注する受注者という構図で成り立っています。
クラウドソーシングで有名なのは以下の2つです。
ざっくりした仕事の流れは以下の通りです。
- 仕事を探す
- 応募する
- 契約する
- 仕事をする
- 報酬を受け取る
仕事の受注から報酬の受け取りまで、一連の流れは全てインターネット上で完結します。
やり取りはチャットで行うので、発注者(クライアント)と一切顔を合わせずとも仕事が完結します。
また、クラウドソーシングの手数料相場は5%~20%です。
スキルシェアサービスは副業や趣味で少しお金を稼ぐというイメージですが、クラウドソーシングはこれ1本で生活している人もいるほど、中級者~上級者向けのサービスとなっている感じです。
評価制となっており、受注した仕事をしっかりと完遂させることで評価(という名の信用)を上げれば、クライアントから継続的に仕事を任せてもらえるようになります。
スキマ時間を使って仕事をして稼ぎたいけど、中長期的な部分も視野に入れていきたいという方は、クラウドソーシングを使ってみるのも良いと思いますよ。
まとめ
以上、ギグワークについての解説でした。
ギグワークのまとめ
- スキマ時間を使って単発の仕事を受けて稼ぐ、副業的なワークスタイル
- ギグとは「単発や短期の仕事」を意味するため、中長期の仕事はギグワークに当てはまらない
- ギグワーカー=ギグワークで働く人
- ギグエコノミー=ギグワークのような働きをする社会
- 組織に属さない自由な働き方を可能とする一方で、何が起きても全て自己責任という側面もある
- 今やギグワーカーとして働く手段はたくさんある
それでは、今回はこの辺で。
ありがとうございました。
チャオ(・∀・)!
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