
うわ!何このデカイ蜘蛛!キモッ!ぶっ殺してある!!
ちょい待ち!「アシダカグモ」は殺してはダメ!
見た目はキモいが、人体に無害で、ゴキブリを捕食してくれる益虫こと「人類の味方」です。
誤って殺してしまう前に、アシダカグモの生態について知ってください。
アシダカグモの生態を知れば、殺虫する意識も失せるはずですから。。。
目次
アシダカグモの特徴をまとめてみた
アシダカグモ – Wikipediaから一部抜粋して、アシダカグモの生態や特徴を纏めてみました。
- 全世界の熱帯・亜熱帯・温帯に広く分布しており、1878年頃に日本に入ってきた外来種(インドが原産らしい)
- 徘徊姓で、網を張らずにゴキブリやハエなどの獲物を待ち伏せ、目の前に来た獲物を捕食する益虫
- 日本に生息する徘徊姓の蜘蛛としては最大種
- メスで2~3㎝、オスで1~2㎝、脚を含めると10~15㎝にもなる大型の蜘蛛
- 夜行性
- 毒はなく、また臆病なため人間に襲いかかることは一切無い
- 寿命は平均3年、長くて7年ほど生きるので蜘蛛としては長寿
- ゴキブリ以上のスピードを持つ(←重要!)
デカいけど実は臆病な生き物
アシダカグモはゴキブリを食べる「益虫」ですが、姿が非常にキモいので、不快害虫として扱われることもしばしば。
でもメチャクチャ臆病なので、音が立つと慌てて逃げてしまいますが、ゴキブリなどの獲物を見つけるとハンターとしての本性を現します。
あのゴキブリを主食としているわけなので、当然ながらゴキブリ以上のスピードを持っています。
普段はじっとしていて動かないですが、ゴキブリが付近を通ると目にも止まらぬ速さでゴギブリを捕らえます。
可愛いですね。
大好物は「ゴキブリ」
アシダカグモのメインディッシュは、人類の敵であるあの「ゴキブリ」です。
コオロギやハエなども捕えますが、それはタダのおやつに過ぎません。
アシダカグモはゴキブリを遙かに上回るスピードを持っており、素早く近づいて長い脚で覆い被さるように襲いかかるので、狙われたら逃げ切ることは困難です。
ゴキブリに生まれなくて、ホントに良かったですね。
蜘蛛のくせに巣を張らないが糸は使う
アシダカグモは糸こそ使いますが、「徘徊姓」なので巣は張りません。
大半の蜘蛛のように巣を張って待ち伏せるのでは無く、自らの脚を使って獲物を探しに行くので、特定の居住地を持ちません。
また「夜行性」なので昼間は物陰に隠れてジッとしており、夜になると這い出てきて、テリトリー内を縦横無尽に動き回って獲物を求めます。
メインディッシュであるゴキブリが夜行性なので、それに合わせていると考えられます。
我々が寝ている間にゴキブリを駆除してくれる、非常に頼もしい存在ですね。
寒さに弱いので屋内を好む
アシダカグモは寒さに弱いので、屋外は基本苦手です。
人間の家は、ゴキブリもいるし、暖かいのでアシダカグモにとっては天国ですね。
しかし、「人間に殺される」という最大のリスクがあります。
それを承知の上で、彼らも生きるために命懸けで家屋に侵入してくるのかもしれません(ムカデも同じく)。
そう考えると、何だか殺すのが申し訳なくなってきませんか?
アシダカグモは最強のゴキブリハンター
アシダカグモはゴキブリを捕えることに特化しているので、ゴキブリにとって最大の天敵であり、すなわち「最強のゴキブリハンター」です。
人間もゴキブリにとっては天敵だと言えますけど、人間は(ある意味)餌を与えてくれる存在でもある一方、アシダカグモは完全に殺しに来ているので真の天敵です。
アシダカグモのゴキブリ討伐能力は非常に優れており、一匹いるだけで、テリトリー内のゴキブリは(巣を含めて)わずか半年ほどで全滅・壊滅すると言われているくらいです。
また、ゴキブリの捕食中に別のゴキブリが前を横切ると、捕食中のゴキブリを捨てて新しい方へ飛びついていきます。
そしてテリトリー内のゴキブリを全て食べ尽くすと、次なる餌場を求めて自然と別の場所へ移動していくという性質を持っています。
「コアシダカグモ」というよく似た奴もいる

アシダカグモによく似ているコアシダカグモという種もいますが、こちらは「別種扱い」です。
灰褐色なアシダカグモに対し、コアシダカグモは農褐色でお尻の先に三角の黄色い紋があることと、体格も一回り小さいです。
また、アシダカグモは寒さに弱いため屋内を好むのに対し、コアシダカグモは主に屋外(枯れ葉の下など)にいます。
なので、屋内で脚の長い蜘蛛を見つけたら、94%の確率でアシダカグモです。
コアシダカグモも主食はゴキブリですね。
アシダカグモは「ゴキブリ駆除装置」として非常に有能
アシダカグモは人体無害な益虫です。
即効性はないですけど、「ゴキブリ駆除装置」として有能です。
しかしながら見た目が大変キモいので、不快に思うなら、殺すのではなく棒などを使って屋外に誘導して逃がしましょう。
とは言っても、家屋にゴキブリがいる限り、いくら追い出してもまた舞い戻ってきますけどね。
余談ですが、アシダカグモはハブの大好物なので、ハブが生息している地域では家にいるアシダカグモを殺したり追い出したりして駆除します。
アシダカグモを放置するとハブが家に入ってくると言われているためですね。
アシダカグモはペットとして飼育する人もいる
大きい生き物って大体ペットにされがちですが、アシダカグモも例外ではないです。
アシダカグモは通販でも売られていて、相場は大体「1,000~2,000円」です。
飼育も簡単で、おまけに寿命も長いので長く楽しめます(という話です)。
適当な場所から採取した土を入れて、週一回の頻度で餌(ゴキブリ・コオロギ・バッタ・小さいネズミ)を与えて、浅い皿に給水用のお水を入れてあげればOKです。
なお、餌を与えると次第に人に慣れてきますが、人に懐くことはありません。
自信があれば是非アシダカグモを飼い慣らしてみたらいかがでしょうか。
アシダカグモは「家の守り神」なので絶対に殺してはいけません
「アシダカグモを殺す」ということはつまり、「ゴキブリの味方をする」ということです。
もしどうしても殺したいのであれば、市販の殺虫剤で十分死ぬので、狙いを定めて噴射してください。
成虫のアシダカグモは「ビックリするくらい超素早い」ので、ゴキブリみたいに新聞紙で叩いて殺すのはかなり難しく(迫力もあるし)、噴射力のある殺虫剤で遠距離攻撃するのが一番いいと思います。
成虫のアシダカグモであれば「およそ半年」で家のゴキブリを巣ごと壊滅させると言われており、まさに「守り神」。
しかし「今すぐ家のゴキブリを全て駆除したい!」という場合は、ゴキブリ駆除の専門業者に任せましょう。
記事を読んでくれて嬉しいです。
今日もありがとうございました。
カサカサ…