こんにちは、リュウセイです。
ワードプレスは人気が高いため、サイバー攻撃の的になっています。
サイバー攻撃からサイトを守れるよう「ワードプレス保守」は必ずやっておくべき。
保守作業は自分でも出来ますが、時間を節約したいなら専門業社へ丸投げするのがおすすめです。
ワードプレス保守の知識を深めた上で、失敗しない保守会社の選び方も見ていきましょう。
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[1]ワードプレス保守とは
ワードプレス保守とは、ワードプレスのセキュリティを最新の状態に保つことです。
具体的には次の保守作業が挙げられます。
ワードプレス保守は、セキュリティを高めてサイバー攻撃に備えるために必要です。
[1]ワードプレス保守代行とは
ワードプレス保守代行とは、ワードプレス保守を代わりに請け負ってくれるWebサービスです。
本格的なワードプレス保守は専門性が高く、知識を持たずに保守を行うのは危険なので、プロに委託するのが安全でしょう。
[2]ワードプレスの「保守代行」と「更新代行」の違い
ワードプレスの「保守代行」と「更新代行」は似ているようなサービスですが、それぞれ目的が違います。
サービス | 説明 |
---|---|
ワードプレス保守代行 | ワードプレスのセキュリティ対策やバックアップなどの保守作業を代行してくれる。 |
ワードプレス更新代行 | 既存記事の更新や新規ページの追加、新機能の実装など更新作業を代行してくれる。 |
保守に加え更新代行も依頼したい場合、しっかりと業者にヒアリングを行いましょう。
[2]ワードプレス保守の基本作業5つ
ワードプレス保守の基本作業5つをご紹介します。
順番に見ていきましょう。
[1]定期的なアップデート
セキュリティを高く保つためには、下記のアップデートが欠かせません。
更新プログラムが配信されたら、すぐに更新しましょう。
[2]定期的なバックアップ
ワードプレス全体のデータを定期的にバックアップしましょう。
サイバー攻撃でデータを損失してもバックアップから復元が出来ます。
バックアップにおすすめのプラグインはUpdraftPlusです。
UpdraftPlusは外部サーバーにデータを保管できる点が優秀でして、これによりサイトが破壊されても復元ができます。
また容量が軽いため、ワードプレスへの負担が少ないバックアッププラグインですね。
[3]サイトの死活監視(アップタイム監視)
サイト死活監視とは、24時間常にサイトを監視して、異常が発生していないか監視することです。
とはいえ人力で24時間ずっと監視できないので、サイト死活監視ができるプラグインを使用します。
異常が検知されたら登録したメールアドレス宛に報告が届く仕組みになっています。
[4]サーバー保守
サイトを公開しているサーバーの保守も必要です。
サイトだけでなくサーバーも攻撃の対象になるからですね。
主なサーバー保守は次の通りです。
保守 | 説明 |
---|---|
PHPの更新 | PHPとは、ウェブサイトを動かすためのプログラム言語の一つ。更新を怠ると、セキュリティが脆弱になったり動作不良の原因になったりする。 |
MySQLの更新 | MySQLとは、ウェブサイトのデータを管理するためのデータベースシステム。更新を怠ると、データを損失したりセキュリティが脆弱になったりする。 |
サーバーモニタリング | サーバーの状態を24時間365日監視する。異常があれば早急に対応を行う。 |
サーバーデータのバックアップ | サーバー上のデータを定期的にコピーし、別の場所に保管する。保守で最も大事な作業。 |
[5]急なトラブルへの対応
ワードプレスは複雑な構造を持っているため、それなりに不具合が発生します。
とはいえワードプレスは頑丈にできており、プラグイン関連の不具合の方が多いですね。
只でさえ急なトラブルに見舞われやすいのに加えて、サイバー攻撃のリスクもあります。
いつ起きるか分からないトラブルへの対応もワードプレス保守の一環です。
[3]ワードプレスの保守が必要な理由4つ
ワードプレス保守が必要な理由は次の4つです。
順番に見ていきましょう。
[1]サイトを安全に運用するため
いつ起きるか予測できないサイバー攻撃に備えるべく、セキュリティを高める必要があります。
またワードプレスはそもそも不具合が発生しやすい環境なので、不具合を抑えるためにも保守は必要ですね。
ちなみに法人サイトは特にサイバー攻撃を受けやすいです。
本格的なワードプレス保守は専門性が高いため、保守のプロに外注するのも有効な手段でしょう。
[2]ワードプレスはサイバー攻撃の標的にされやすいため
ワードプレスは世界全体のWebサイトの「4割以上」に使われているため、サイバー攻撃の標的にされやすいです。
WordPress は、私たちが知っているコンテンツ管理システムを持つすべての Web サイトの 64.3% で使用されています。これは全ウェブサイトの 43.0% です。
Usage Statistics and Market Share of WordPress, September 2022
サイバー被害を受けやすい原因は他にもあり、それはワードプレスが「オープンソース」で作られていること。
オープンソースとはプログラムが公開されているソフトウェアのことであり、誰でも中身を覗けるし、編集もできます。
そのために何度ワードプレスがアップデートされても、脆弱な部分を狙ったサイバー攻撃とのイタチごっこです。
特に中小企業などが注意しなければいけないサイバー攻撃としては、下記の2つがあります。
ブルートフォースアタック(総当たり攻撃)
パスワードを突破するためのメジャーなサイバー攻撃であり、シンプルながら強力。ツールによる自動攻撃が多く、わずか1分間で約300回の総当たりを受けるケースもある。
サプライチェーン攻撃(供給網攻撃)
ターゲットである大手企業を攻撃するために、その取引先である中小企業の供給網につけ込むサイバー攻撃。この攻撃の怖いところは、侵入された中小企業が「加害者」となり、大手企業から損害賠償請求を受ける可能性があるという点。
[3]サイトのページ表示速度を維持するため
ワードプレスにプラグインは必要不可欠ですが、それ故にサイトが重くなりがちで、ページ表示速度が犠牲になりやすいです。
ページ表示速度が遅いことによるデメリットは大きく、表示が3秒遅れるだけで離脱率が「32%」になるというGoogleの調査があります。

ワードプレス本体やプラグインのアップデートを怠ると、サイト動作に影響が出てページ表示速度が落ちる原因にもなります。
[4]こまめなアップデートが必要になるため
ワードプレスのセキュリティを一定に保つために、ソフトウェアのアップデートは必須です。
「サイトのアップデート」と「サーバーのアップデート」の両方を行いましょう。
サイトのアップデートはワードプレス管理画面の「ダッシュボード→更新」から、サーバーのアップデートはサーバー管理画面からできます。
[4]ワードプレス保守代行にかかる費用
基本的な保守作業なら自分でも出来ますが、本格的な保守を行いたいなら専門業社に依頼するのがおすすめです。
本格的な保守が必要になるのは、サイバー攻撃の標的になりやすい「法人サイト」ですね。
保守代行を依頼した際の費用の相場について見ていきましょう。
[1]ワードプレス保守の内容によって費用は変わる
ワードプレス保守の費用は、作業範囲によって相場が変わります。
大まかに分けて次の通りです。
基本的な保守に加えて、サイト全体の更新も依頼したいなら、自ずと費用も高くなります。
基本保守だけで良いのか、更新までお願いしたいのか、依頼する範囲は決めておきましょう。
[2]ワードプレス保守の費用の相場
保守代行にかかる費用は「初期費用」と「月額費用」の2つです。
各社ごとの料金体系を見ていきましょう。
会社 | 初期費用 | 月額費用 |
---|---|---|
wp.support保守サービス | 0円 | 44,000円 |
キオミルWP保守 | 0円 | 33,000円 |
WPcareStudio | 33,000円 | 27,500円 |
WP Center | 0円 | 44,000円 |
B-CREATE | 33,000円 | 33,000円 |
High Five Create | 0円 | 19,800円 |
WP保守工房 | 55,000円 | 88,000円 |
株式会社コンポグラフィクス | 0円 | 33,000円 |
PixelDesign | 55,000円 | 33,000円 |
T-Link | 33,000円 | 11,000円 |
グローイングウェブワークス | 20,000円 | 10,000円 |
上記をもとに費用の相場を求めると次の通りです。
費用 | 平均相場 | 相場範囲 |
---|---|---|
初期費用 | 20,818円 | 0〜55,000円 |
月額費用 | 34,200円 | 10,000〜88,000円 |
詳細は各社のサービスを確認しましょう。
[5]失敗しないワードプレス保守会社の選び方7つ
失敗しないワードプレス保守会社の選び方を7つご紹介します。
保守会社は数多くありますが、上記を参考にして選定するといいですね。
一つずつ見ていきましょう。
[1]ワードプレス保守に関して十分な実績と知見があるか
保守を行う大部分の目的は「サイバー攻撃対策」にあるため、実績の確かな保守会社へ依頼するのがベストです。
特に法人サイトはサイバー攻撃に遭いやすいため、大手企業との取引実績があると安心して保守を依頼できますね。
[2]ワードプレス保守の内容を具体的に開示しているか
依頼者が検討しやすいよう、具体的な保守内容や手順を開示している会社を選ぶと良いでしょう。
見やすいよう作業内容を表にまとめて説明している会社は、顧客目線に立った良い会社だと判断できます。
仕事も丁寧にやってくれると期待して良いでしょう。
[3]ワードプレス保守サービスを専門としているか
保守を本業にしている会社ならば、保守の実績や知見も豊富にあり、信用できるでしょう。
法人サイトの保守実績も豊富にあれば尚よしです。
[4]電話でのサポートにも対応しているか
サイトのトラブルは緊急性が高いため、すぐに対処できるよう電話サポートがある会社を選ぶのがおすすめです。
メールやチャットのみ対応の会社が多いですが、電話サポートが付いているかどうかも確認しましょう。
[5]バックアップデータを外部サーバーに保存してくれるか
サイトが損傷した際でも復元できるよう、外部サーバーにバックアップデータを保存してくれる会社に依頼しましょう。
[6]テスト環境で動作確認を行ってくれるか
テスト環境を構築し、安全検証をしっかり行ってくれる会社を選びましょう。
まずテスト環境でアップデートを試し、問題が無いようなら本番環境でアップデートするのが重要です。
[7]サービス紹介のページはしっかり作り込まれているか
サービス紹介のページがよく作り込まれている会社は、物を売る企業として信用に値します。
直接的に保守に関わる部分でないにしろ、重要な視点ですね。
例えば次に当てはまる場合、保守を依頼するのは考えた方がいいかもしれません。
[6]ワードプレス保守をプロに委託するメリット4つ
プロにワードプレス保守代行を依頼するメリットを4つご紹介します。
順番に見ていきましょう。
[1]自社サイトを安心して運用できる
ワードプレス保守のプロ集団に自社サイトを託すので、安心してサイト運営ができます。
保守の知識が乏しい人が保守をするより、プロに任せた方が良いですね。
[2]自社サイトを完全に放置できる
保守代行を依頼すれば、自社サイトを放置していても大丈夫です。
頻繁に更新しなくても良いホームページは保守代行のメリットが大きいでしょう。
[3]他の業務に専念できる
保守を丸投げして別の業務に専念できます。
売上をさらに確保し、会社として成長できるでしょう。
[4]サイト改善のアドバイスを受けられる
ワードプレス保守会社はワードプレスの専門家であるため、サイト改善のための具体的な知見を多く持っています。
自社サイトに専門家を入れることで、さらに売上を確保しやすくなるでしょう。
[7]ワードプレス保守をプロに委託するデメリット3つ
プロにワードプレス保守代行を依頼するデメリットを3つご紹介します。
順番に見ていきましょう。
[1]費用がかかる
保守代行には「初期費用」と「月額費用」がかかります。
とはいえ自社で人件費をかけるより、保守代行の方が安いです。
保守代行にかかる費用は必要経費だと考えましょう。
[2]ログイン情報を渡すことになる
管理画面にログインしないと保守が行えないため、自社サイトのログイン情報を明け渡す必要があります。
なるべく信頼できる会社を選びたいところですね。
[3]最低契約期間がある
保守代行の契約には、最低契約期間が設けられていることが多いです。
サービスが微妙だと感じてもすぐに解約できないため注意。
会社によって最低契約期間は異なるため、契約前に必ず確認しておきましょう。
[8]おすすめのワードプレス保守会社3つ
保守会社の選び方7つを全てクリアする会社を基準に、おすすめの保守会社を3社に絞ってご紹介します。
順番に見ていきましょう。
[1]WP Care Studio|サイト制作も頼める保守サービス

WP Care Studioは、主に独自のスクリプトやプラグインを駆使した、セキュリティの高い保守環境が強みの保守サービスです。
初期費用は「33,000円」ですが、サイト構築も一緒に依頼すると「0円」に。
そして月額費用は、一番人気があるビジネスプランで「27,500円〜」と、比較的リーズナブルですね。
すでにレンタルサーバーで自社サイトを運営している場合は、スタンダートプラン(19,200円〜)でも十分かと。
ちなみに基本はメールでの対応であり、緊急時のみ電話対応してくれます。
安定した保守に加え、月額費用も抑えたい場合、WP Care Studioが候補に挙がってくるでしょう。
[2]キオミルWP保守|リーズナブルな保守サービス

キオミルWP保守は、サイトのリニューアルまで力を入れた「初期費用0円」「月額30,000円」のワンプライス保守サービスです。
リーズナブルな料金体系なのに、かなり手厚いサポートが受けられるので、コスパがいいですね。
公式サイトによると、テスト環境での動作確認を特に強調しており、ワードプレスの不具合対策に力を入れているようです。
Webサイトの立ち上げとリニューアルもキオミル保守の強み。
もしリニューアルまで考えるなら、3社の中ではキオミルWP保守に軍配が上がりそうです。
[3]wp.support保守サービス|ワードプレス保守に特化したサービス

wp.support保守サービスは、ワードプレス保守に特化した保守サービスです。
数々の大手企業にも選ばれており、実績もバッチリあるのが強み。
料金体系も「初期費用0円」「月額44,000円」のワンプライス制となっているので、分かりやすいですよね。
他社より高めですが、保守サービスが充実しており、お値段に見合った価値はあるかと。
サーバー保守もやっており、対応できるサーバーは多いですが、レンタルサーバーの保守は対象外です。
AWSやAzureなど対象のサーバーであれば、サーバー構築からサイト構築、そしてサイト保守まで対応可能。
技術的なサポートの相談にも乗ってくれるため、万が一の事態が起きても安心ですね。
[9]まとめ
ワードプレスでサイトを運営するなら、サイバー攻撃のリスクがあるため、日々の保守作業は必須です。
特に法人サイトはサイバー攻撃を受けやすいので、本格的な保守が求められます。
本格的な保守には専門知識が必要なことはもちろん、保守を丸投げすることのメリットも大きいので、ぜひ保守代行を検討してみてください。
それでは以上です。ありがとうございました。
[10]Q&A
本記事の内容をQ&Aの形式で補完します。
[1]ワードプレス保守を自分で行うのは難しい?
基本的な保守作業なら、専門的な知識がなくとも自分で出来ます。
しかし「技術的トラブルへの対処」への対処には、専門知識がないと難しいでしょう。
下記の記事も合わせて参考にしてください。
[2]ワードプレス保守の具体的な手順は?
会社によって保守の手順は異なります。
理想としては「マルウェアチェック」を最初に行ってから、「サイト全体バックアップ」を行うのがベストでしょう。
マルウェアに感染している状態でバックアップを作成すると、復元した際にマルウェアまで復活してしまうからですね。
[3]ワードプレス保守会社を選ぶ際の注意点は?
次の「選び方7つ」に当てはまる保守会社を選びましょう。
上記は目安ですが、保守会社選びの指標にしてみてください。
法人サイトの保守なら、法人相手に十分な実績があるwp.suppout保守サービスが最適かと。
[4]ワードプレス保守を怠ると、どうなる?
ワードプレス保守を怠ると、セキュリティが脆弱になりサイバー攻撃のリスクが高まります。
特にソフトウェアのアップデートは重点的にやっておきましょう。
[5]ワードプレス保守が必要になるのは、どのタイミングから?
ワードプレスでサイトを立ち上げた当初から、同時並行で保守も必要になってきます。
現時点で保守を行なっていない場合、それは大変危険な状態にあると思ってください。
最低限やるべき保守は必ずやっておきましょう。