多くの人は、「情報の仕入れ方」を勘違いしています。
思うに、これは義務教育の一種の弊害かもしれません。
国は子供が望む場合に限り、最低でも9年間は子供に教育を受けさせなければなりません。国ごとに制度の違いはありますが、これが日本における義務教育の定義です。
で、この「9年間」という長い期間のうちに、私たちの“牙”が抜かれてしまったのです。
どのような弊害かと言うと、「情報は誰かから貰うものである」という大きな誤認を植え付けられてしまったことです。
正しくは「情報は貰うものではなく、自分から取りに行くもの」です。
ここを勘違いしている人が多いという話しです。
厳密に言うと、勘違いしているというよりは「そうなってしまう環境で教育を受けてきた」の方が近いですが、いずれにせよ勘違いをする結果になっています。
要は、私たちは飼い慣らしやすいように牙を抜かれてしまったのです。
考えてみてください。学校生活における「情報の収集源」はどこからだったと思いますか?
明日の授業の持ち物、保護者への連絡事項、行事における準備物や内容、給食の献立、などなど…。
これらは全て「情報」だと言えますが、この情報を教えてくれたのはどこの誰だったでしょうか。
そう、“先生”ですよね。
学校では、必要な情報は全て先生から教えてもらいましたよね。
先生が身の回りの情報を教えてくれたので、私たちはいつの間にか「先生が情報を教えてくれるのが当たり前」だと認識してしまったのです。
まぁ確かに、小中はまだ幼い時期ですから、情報の収集源が先生や親に偏ってしまうのは仕方ないでしょう。
そこを別に咎めているわけではなく、あくまで客観的事実です。
もっと言うと、その後の高校や大学での就職活動において、学校に掲載されていた求人情報を基に就職先を決めた人も多いかと思います。
これってつまり、情報の収集源を学校(先生)に依存しているとも言えますよね。要は与えられた情報なんです。
マーケティング分野において有名な理論に「キャズム理論」というものがあります。キャズムは「溝」という意味です。
これは何かと言うと、下記の図を見てみてください。

図の下にはそれぞれ、「イノベーター(2.5%)」「アーリーアダプター(13.5%)」「アーリーマジョリティ(34%)」「レイトマジョリティ(34%)」「ラガード(16%)」と書かれてありますよね。
それぞれの用語の詳細な説明は省きますが、簡単に表すと以下の通りです。
- 【イノベーター】いち早く行動して情報を取りに行く人
- 【アーリーアダプター】情報収集に高い関心を持つ人
- 【アーリーマジョリティ】必要な情報を探す人
- 【レイトマジョリティ】情報収集に対する関心が低い人
- 【ラガード】全く行動しない人
こうなります。
図にもあるとおり、「イノベーター・アーリーアダプター」がレア人材、それ以外がその他大勢に区分されます。イノベーターと言うと、インフルエンサーだったり有名企業家だったりする人達ですね。
アーリーアダプター/マジョリティの間に「キャズム(溝)」があり、ここの境目には大きな大きな“溝”があります。訓練しないと決して超えることができない壁、とでも言いましょうか。
この理論から僕が何を言いたいかと言うと、「情報は誰かから貰うものである」だと誤認している人は、実に“50%”もいるということです。レイトマジョリティ+ラガード=50%ですね。
反対に、「情報は貰うものではなく、自分から取りに行くもの」だと正しく認識している人は、人口のたった16%しかいないのです。イノベーター、アーリーアダプターに属する人達ですね。
そして、なんで50%もの人達が誤認してしまっているのかと言うと、「9年間の義務教育による一種の弊害」だと言うのが僕の意見です。「先生が情報を持ってきてくれる」という環境化で9年間生きてきたおかげで、正に半数の人達がキャズムを超えられないでいるのです。
あなたは上記の区分の内、どれに当てはまっているでしょうか。
これまた僕の主観ですが、最低でも「アーリーマジョリティ」には属しておいてほしいと思います。
「情報は基本的に自分に必要な情報だけを取りに行くが、情報収集に対する関心は比較的高い」という人間ですね。
そして、自身の情報収集力を高めて、いずれはアーリーアダプター以上を目指してみてはいかがでしょうか。
情報は誰かから貰うものではなく、自分から取りに行くものです。
ということで、今回はこの辺で。
ありがとうございました。
チャオ(・∀・)!
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